よくあるご質問
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Ⅰ無添加住宅について
コンクリート造がなぜ無添加なんですか?
コンクリートは何からできているかご存知でしょうか?
化学的には石という括りになります。実は人体に有害な石はありません。
漆喰の元となるのは石灰岩ですが、その石灰岩に粘土を混ぜたものがセメントです。セメントに砂と砂利を入れるとコンクリートの出来上がり。イメージはとても化学物質が混じってそうで体に悪そうに感じますね。
でも原材料を知ると、漆喰が体に良くてコンクリートが体に悪いわけがないと思いませんか?
どちらも無機物で、腐らないし揮発するものがありません。
イメージが悪いのは、おそらくマンションなどで黒カビが発生してアレルギーになりやすいと言われているからかもしれません。
これは、マンションの造り方に原因があるんです。コンクリートに外は防水して(吹付)、内側はビニールクロスを貼ってと、ラップで覆われたような状態で呼吸ができなくなり、新築時のコンクリートの水分が抜けず、ずっと湿気が溜まっている状態にあることが、黒カビの発生の原因とされています。
それと、ラット(ねずみ)を、コンクリートと木の器に入れてどちらが早く死ぬかという実験結果がありますが、これはそのそもにして比較方法に問題があります。
コンクリート打放しの仕上げだと体内の気化熱が奪われ、体感温度は低く感じます。でも実際同じ部屋にある木と石ってほとんど温度差はありません。
地球上でエスキモーなどの寒い地域の人は油をたくさん摂る習慣がありますが、熱を奪われると体温保持のためにカロリーを多く必要とするからです。
ラットの実験では同じ量のエサしか与えられていなかったため、体感温度の低いコンクリートの器のラットはカロリーが足りなくなり、早く死んでしまったというのが本当のところです。
アレルギーに自信がありますと書いてありますが・・・どのようなことですか?
無添加住宅を建てられたお客様は、ぜんそくやほこり・ダニアレルギーの症状がほとんど無くなったとわかりました。
もちろん無添加住宅でもホコリは出ますし、ダニが発生する可能性はあります。
なのにそれがアレルギーの原因にならないとすると、一般住宅とは何が違うのでしょうか?
実はホコリやダニの死骸が風で舞い上がって空気との摩擦で静電気を帯びた時に室内の化学物質が吸着され、それを吸い込むことでアレルギーになることがわかっています。
また、アレルギーの仕組みを簡単に言うと、体に備わっている自分以外の物質を排除しようとする免疫システムの異常反応です。
元々体の表面にある善玉菌が外敵をやっつけてくれるのですが、それが少なくなると体に良いものが来ても間違って攻撃してしまい、それが皮膚に赤い湿疹となってしまうことと言われています。
揮発性化学物質(VOC=先述の化学物質のこと)は空気より重たいので床に落ちますが、人が動いた時に空気中に舞い散ります。
その時に室外に出てしまえばいいのですが、例えば壁がビニールクロス、そして床が合成フローリング等の空気を通さない物を使っていたら…
空気中やフローリングの上には揮発性化学物質(VOC)が残留し続けます。
赤ちゃんにアトピーが多い理由は、残留物質の多い床面に近いからともいわれています。
対して無添加住宅は、室内に塗っている漆喰は弱アルカリで除菌作用が高く、昔から発酵食品、醤油や酒蔵の壁に塗っていたように、人間が必要なコウジ菌が棲みやすい環境をつくってくれます。
また、ビニールクロスと違って小さな小さな空隙(洞窟のような穴)が有り、そこに揮発性化学物質(VOC)を一定時間保管し自然分解する作用を促してくれます。
だから室内もクリーンなんです。
ぜひ無添加住宅の室内で大きく深呼吸してみてください、新築なのに新築特有の臭いを感じますか? 新築特有の臭いとは揮発性化学物質の臭いだということに気づいてください。
建物の価格は高いのでしょうか?
無添加住宅「S-type」は、坪あたり79.2万円税抜です。
30坪で2,376万円・35坪で2,772万円です。
高く感じますか?
無添加住宅「E-Type」は、坪あたり69.3万円税抜です。
30坪で2,079万円・35坪で2,426万円です。
高く感じますか?
上記以外にも、建設地によってそれぞれ異なる諸費用が必要になります。
サカエプラスでは標準仕様に加えて、オプションや設計費などが入った総額でお見積りをご掲示しております。
ですので、総額で見ると高く感じてしまうかもしれません。
事実、超ローコストのメーカーさんよりは高いです。
高そうに見える無添加住宅ですが、実際は大手ハウスメーカーさんとほとんど変わらない価格です。
しかし、無添加住宅のほうが間違いなく高級な素材を使用しています。
一度他のハウスメーカーさんにも同じ仕様で価格を聞いてみてください。
無添加住宅と(ほぼ)同じになるように、標準仕様に追加して内外壁と天井を漆喰塗り、
床を無垢のフローリングに変更して価格を聞いてみるとわかると思います。
それともうひとつ、とても大切なことがあります。
それが建ててからのメンテナンスです。
無添加住宅と一般的な住宅のメンテナンス費用は歴然として変わってきます。
通常、ハウスメーカーさんは10年ごとのメンテナンスを推奨しますが、その時の補修費用を足していくとかなりの金額になります。
「10年保証」を謳っているハウスメーカーさんもありますが、対象外のものも多いので気をつけてください。
特に30年目は大きなメンテナンスが必要な時期で、莫大な金額がかかることが多いようです。
ですので、ほとんどの方はその金額を払うぐらいなら・・・と、建て替える選択をせざるを得なくなります。
できることなら子の代、孫の代に負担を掛けたくないですよね。
Ⅱ炭化コルクについて
外壁の炭化コルクは劣化しませんか? 縮みませんか?
炭は劣化しないことをご存知でしょうか?
炭は腐ったり菌で分解されることはありませんし、水に濡れても腐りません。
近年の面白いデータではポルトガルで45年間冷蔵倉庫として使われていた建物を解体。その際、断熱材として使われていた炭化コルクを試験した結果、45年間劣化せず性能も変わらないという報告が上がっています。
当社では炭化コルクを外壁の漆喰下地(外断熱工法)に使っていますが、ラス網にモルタルを塗って漆喰を塗ったものよりも割れがとても少なくなっています。
これは、漆喰と炭化コルクがとても相性がよく、なじんでいる証拠です。もし炭化コルクが縮むとなれば、漆喰もそれにつられて割れてしまいますからね。
炭化コルクってなに??
炭化コルクとは皆さんがよく知っているワインの蓋につかうコルクを熱を加えて炭化させたものです。コルクの原料はポルトガルに生息するコルク樫の木の樹皮です。
このコルク樫という木の樹皮を剥がして作るのですが、一度剥がしてもまた約9年経過すると元通りになりますので、木を伐採せずに作れるとてもエコロジーな材料なんです。まるで羊の毛みたいですね。
そして、その断熱性能は、熱伝導率はλ=(W/(m/k))0.038~0.039です。この数値が低ければ低いほど断熱性能が高いということです。
ちなみにこの数値はセルロースファイバーやポリエチレンフォームやウレタンフォーム、高性能グラスウールなどと同等です。
ちなみに断熱材でよく使われている高性能グラスウールがどうやって作られているかご存知ですか?
グラスウールはガラスを綿菓子のように熱風で吹き、針のような形状になったものを集めて作られています。
綿菓子なら砂糖なので溶けますが、グラスウールは万一肺に入っても、刺さってしまい抜けることができず、その刺さった部分がストレスとなり長い年月でガン化する可能性が高くなります。
アスベストは石を針状にしたものですが、それとほぼ変わりません。また断熱材としても年々重力に逆らえず、下の方に縮んでいくので、上の方は断熱できていないようになるんですよ。
Ⅲ漆喰について
漆喰の汚れはハイターなどで落ちる?
まずは参考になる動画から、ご覧になってみてください。
その漆喰の汚れ、落ちます!
外壁の漆喰の汚れはどのように防いだらいいの?
漆喰を自分で補修する方法
漆喰の壁に、もしひび割れができてしまったら?
弊社では漆喰の汚れを落とす際に酸を用いて落とす方法を推奨していますが、なぜだかご存知でしょうか。
弊社では汚れ自体を落とすのではなく、漆喰を溶かして汚れも一緒に落とすという考え方です。
そこで酸を使用するのは漆喰が弱アルカリ性で酸に溶けるからです。だから酸性でないと、この方法で汚れを落とすことはできないのです。
一見、物をよく溶かしそうなハイターやカビキラーはアルカリ性なので漆喰を溶かすことはできません。
しかしカビに関してはハイターやカビキラーなどの強アルカリ洗剤が有効といえるでしょう。
カビを落としたい場所に少量のハイターを塗り、数分待って拭取ります。このとき、待つことが重要です。
塗ってすぐには、カビは落ちませんし、大量にハイターやカビキラーを漆喰につけると漆喰の「すさ」が強アルカリによって溶けだしてしまいます。
漆喰の性質や汚れの種類を考慮して使い分けていただくとよいでしょう。
また酸性薬品とハイター等、アルカリ性のものとは絶対に同時併用しないでください。酸性とアルカリ性を同時に使用すると中和して何の効果も表れないことになります。
珪藻土が良いと聞いたのですが…
珪藻土が漆喰と同じように調湿や消臭などの優れた性能を持つことは確かです。
しかし、壁などに塗るためには固める成分を混ぜこむ必要があり、市販品はしばしば化学固着剤(接着剤)が使われます。
ちなみに、近年では環境問題や健康志向の高まりで、接着剤は天然素材を謳う製品をよく見かけますが、いざ燃やしてみると化学臭がする製品もあります。
この理由は、建材のカタログに1%未満の素材は表示しなくても良いというルールがあり、それを利用しているからと推測されます。
珪藻土すべてが良くないとは言いませんが、このような事例もあるということを念頭に素材を選んでくださいね。
巾木がないと汚れませんか? 窓の枠がないとポロポロ落ちませんか?
床がフローリングの場合は基本的に巾木をつけておりますが、つけていない場合は、床が石やタイルの場合が多いです。
ただ、特に決まりがあるわけではありません。
無添加住宅では見た目がすっきり見えるため、巾木の高さは小さくはしております。
最低限掃除機があたる高さとして1.5cmくらいはつくっています。掃除機が当たって気になる場合は、一般的な巾木をつけていただくことも可能です。
窓の枠ですが、基本的に無添加住宅では、窓台のみ木を取り付けていますが、他の三方は漆喰を塗り回しています。
ヨーロッパの家をお手本にしていますので、そういうふうにしていますが、どうしても四方に枠を取り付けたいのであれば、少し金額は上がりますが、施工は可能です。
漆喰は固いものをぶつけると落ちることがありますが、通常の生活程度ではポロポロ落ちてくることはありません。
漆喰は冬、寒くないですか?
漆喰はビニールクロスと違って、元々が石ですので、触った感じでは冷たく感じます。
しかし、室内の温度はそう変わらないのです。
元々は石ということに着目していただくとお分かりになると思いますが、温まるのには時間が掛かっても、一度暖まってしまうと冷めるのにも時間がかかります。要するに保温が高いということになります。
高気密のように機械的に暖めるのには常に暖房器具が必要ですが、漆喰は違います。
ヨーロッパの寒い地域に漆喰が使われる理由が分かります。
夏は夏で非常に涼しいです。漆喰の壁に背中をあてると涼しく感じます。それは、気化熱を人間の体温から少し奪うのでそう感じるのです。
夏涼しく冬暖かな家の秘訣は、何も高気密住宅にしなくても、間取りの工夫と風の取り入れ方と防ぎ方でできるんですよ!
漆喰のひび割れは大丈夫ですか?
ひび割れは有ります。特に入り隅や窓やドアの開口部そして下地の突合せ部分です。
ですが、ひび割れしたところで、すきま風が入ってくることは無いので大丈夫です。
要するに構造の心配はいらないということです。
東日本大震災の時も弊社で施工した、しっくいの家は目立つヒビ一つ入りませんでしたが、ビニールクロスのお家は目立つひびが結構入っていました。
また、無添加住宅の代理店仲間が福島県におりますが、同じように、しっくいにはひび割れ入らずビニールクロスはひび割れが入ったそうです。
虫眼鏡で見たわけではないのでもしかすると目立たないヒビはあったのかもしれませんが、無添加住宅のしっくいは他のしっくいと全く違うことが証明されました。
まず3~5mm厚塗りで仕上げさらに麻スサなど繊維質が沢山含まれているせいもあるので割れにくいのです。
逆に全くひび割れしない漆喰や塗壁剤の方がおかしいことに気づいて欲しいのです。
ひび割れしないということは、何か樹脂系のものをいれていると思いますよ。
入っているかどうかはサンプルを燃やしてみればすぐにわかります。
なぜかというと、燃えた時の煙の色やにおいで判断できるからです。
外壁の場合も、ひび割れして少し雨が入ったとしても晴れた日には出ていきますが、樹脂系の塗壁やサイディングの場合ですと少しひび割れただけでも雨水が侵入すると壁の中から湿気が抜けなくなるので、雨が入る前にすぐに防ぐ必要があります。
漆喰によく触る部分の手垢や子供がトイレでオシッコ掛けたりしたら?
漆喰についた汚れは、部分的でしたらサンドペーパーで削るといいです。分厚く塗っていますので、少しくらい削っても下地が見えてくることはありません。
またお酢かクエン酸で落とすこともできます。
ちなみに、弊社のトイレもオシッコでだいぶ黄ばんできたので100円ショップでクエン酸を買ってきて壁に塗りました。よく落ちます!
でも一番いいのはトイレなどはタイルを腰の高さまで張ることです。掃除が楽になりますよ。
窓は結露しませんか?
木造の場合はしません。ただし、漆喰を5mmくらいの厚めには塗っているので、水分を吸える容量としてはたくさんありますが、その容量を超えてしまうくらいの湿気があると結露する場合があります。例えば、お風呂から出てドアをあけてしまうと、脱衣場の鏡がくもるようにね。
RC(鉄骨)造の場合は、1年間は結露する可能性があると思ってください。でも、もっと大事なことを教えてあげます。
(実はこの後にお話しすることが最も大事です。結露が起こる場所によっては…)
結露ってガラス面に出ることが悪いと思っていませんか?
実はそれよりも見えない壁の中で起こっている結露の方が危険ということは、一般的にあまり知られていません。
対して、呼吸できる漆喰の壁は通気性が高いので、その日は結露していてもやがて消えていきます。
しかし、呼吸できない壁ですと、壁の中には入りにくいですが、木造の場合は、建物が年々動いていますので、必ずどこからか湿気は侵入します。
一旦侵入すると、呼吸できない壁というのは、出にくいものです。そうなると、構造材までカビで腐っていき、建物の寿命が急激に落ちてしまいます。
それが、お客様の見えないところで気づかない状態でどんどん進行していってしまうのです。高気密住宅でもよく使われるビニールクロスは典型的で、このような結露の問題も考慮したうえで選ばないと、大変なことになる場合がありますので、気をつけてくださいね。
漆喰を自分で塗りたいんですけど、材料だけならいくらなんですか?
基本的に材料だけでは販売はしていませんが、少し試してみたいのでしたら、1室取り敢えず塗ってみられますか?
価格は1㎡(1m×1m四方)あたり税抜5,500円、6帖のお部屋の天井・壁のみしっくい塗りでしたら税抜で約22万円程度です。
ただし、下地の状況によっての工事費の増減の可能性がありますので、まずは現地調査が必要です。
塗るのを手伝って頂けるなら、もう少し勉強します(笑)
初めて塗ると楽しいですよ~!!ただ、練る方は大変ですが。。。
いきなり全室一度に施工するのは、とても大変だと思います。
もし、ギブアップされたら左官屋さんにバトンタッチできるようにご自分で塗るときは、あまり目立たない場所か自分の記念に残る場所を選ばれるようにしてくださいね。
漆喰は塗り替えができますか?
塗り替えは可能です。色を付けることもできます。色付けには天然の土やベンガラ(鉄さび)を使います。
ただし、漆喰に色をつけた場合は部分的な補修をすると色が合いにくいため、その面全体を塗り替える必要が出てきてしまうかもしれません。
ヨーロッパの家のように風化を楽しむ分には多少の色の違いも味になるという考え方もありますが。
もし、全体的な色むらを気にされるのなら絶対的に白をおすすめします。アクセントにカッコイイ石や化石、又はサンゴでも貼ると風格がでますよ!小さいお子様がいらっしゃるお家であれば、お子様の手形を残すというのもありですね。
外壁漆喰は汚れないの?
建物の屋根の形状やデザインにもよりますが、雨が直接あたるような形状のところは、汚れる場合があります。ただ、汚れても落とし方はお酢かクエン酸をかけてあげるととれます。その後にアンモニアなどのアルカリを塗ってあげる必要があります。
それとは別に外壁にサイディングを使った場合、また塗壁でも呼吸のできない樹脂が入ったものや撥水剤を使った場合は、確かに初めは汚れが付きにくいです。しかし年数が経つと目地のコーキングが剥がれてきたり、樹脂系の塗壁でしたら、ひび割れしてきたりします。
すると、そこから雨水が侵入してどんどん壁の中に溜まっていき、湿気がすぐに抜けなくなる状態になります。
漆喰でしたら少しひびが入っても呼吸する壁なのでいいですが、呼吸できない壁は少しひびが入っただけですぐに補修してあげないといけないんです。
やがて構造材もカビで腐ってしまい、外壁の見栄えはおろか、建物の寿命が急激に落ちる結果になってしまいます。
それが、お客様の見えないところで、気づかない状態でどんどん進行していってしまうのです。怖いですね。
それでもサイディングがよろしければ、もちろん止めるなんてことはしません。。。でも、これでもそういう素材を選びますか?
漆喰は白いので確かに汚れが目立ちますが、姫路城でも100年に一度の修理を行う位、呼吸ができるために建物自体が長く保つことができるんですよ♪
Ⅳ天然石・石屋根について
土台敷きが石では割れませんか?
もちろん割れる可能性もあります。
しかし、もし割れたとしても地震時にタテ揺れがあっても縮むことはありませんし、ヨコ揺れに対しても御影石に溝が彫ってあるのでズレることはありません。施工の時は長さが半端なものになると、割って施工するようなマニュアルになっています。実は日本の法隆寺も御影石を使っています。
それよりも、一般的な黒い基礎パッキンって何でできているかご存知ですか?
国内の9割以上が硬質プラスチックが使用されています。プラスチックが問題なのは強度ではなく、経年劣化をおこすという事実です。
樹脂が劣化する条件は2つあって、紫外線と風です。紫外線は土台の下なので直接日光が当たることはありませんが、風はどうしても防ぎようがありません。
樹脂が風によって劣化する理由は、風が通ることによって樹脂に含まれている水分子が奪われるからなんです。
では、基礎パッキンの場所に注目してみましょう。ほら、家の中で一番風が通る場所だったりするでしょ?そんな場所にプラスチックを使用すれば、どうなるかは一目瞭然ですよね。
石は何で留めてるんですか?
基本的には極力地面から積み上げるようにモルタルで貼っていますが、どうしても貼れないところは鉄のL型補強材を使い、場合によっては接着剤を併用することがあります。
室内の場合はシックハウスにならないよう水溶性接着剤で貼ることも可能ですが、化学物質過敏症などの健康回復を主目的とされる場合はモルタルで貼ることをおすすめしています。
ちなみに、無添加住宅のデザインで特徴的な天然石ですが、これは身体い良いだけで使っているわけではなく、他の住宅会社でよく使われるイミテーション(セメントやプリントなど)との差別化の為にも天然石を使用してます。
屋根の石が重くて、地震の時に危険では?
無添加住宅で使用する屋根の石は1枚が60cmと大きく、約8kgです。対し、日本瓦1枚は3.6kgと1枚単位では石の屋根のほうが重そうに感じますね。
しかし日本瓦を石の屋根と同じ大きさにするには約3.5枚も必要で、重量は12.6㎏となります。
つまり石の屋根のほうが軽いという結果になります。
石1枚分でこれだけの重量差があるのですから、屋根全体でみると1トン近く変わってきてしまいますね。
しかも、石を留めるのにはステンレスのフックで引っ掛けてとめていますが、昔の日本瓦は土や粘土で固められています。
確実に1t以上違うということになりますね。
屋根が夏、涼しいとありますが、逆に冬は寒くないのですか?
無添加住宅で使用しているクールーフは夏場に屋根裏部屋が暑くなりにくくなっています。これは、屋根の石の裏にこもった熱がそよ風によって押し出されているからです。
かといって、冬が極端に寒いというわけでもありません。断熱材というものは実は冬のためにあるんです。もし、これでも寒いというようでしたら、厚みを増やしてあげることで対応することも可能です。
それと、間取りの中で日当たりが大事です。
吹抜けを作ると暖房が効かないイメージがありますが、吹抜けに日差しを入れ、庇(ひさし)を深くすることによって、夏は暑くなく、冬暖かい空間を作れるのです。
Ⅴ柿渋について
柿渋で何の効果があるの?
はい、それはズバリ防腐・防カビ効果そして柿渋に含まれるタンニンが防虫としても役に立ちます。
無添加住宅では土台から1mまでこの柿渋を塗ります。又、建具・床などには塗料として使っています。
現在の住宅の防腐・防蟻・防カビ材が健康に及ぼす影響は、かなり大きいと思われます。
なぜなら、虫が嫌うもの、カビが嫌うもの、それを化学物質で製造しているからです。
虫が死ぬ化学物質が、人体に良いはずがありません。
畳の下に防虫シート、抗菌シート、そして抗菌フロアー。
家の中には企業が商品化した化学素材があふれかえっています。企業は己の利益のために化学物質を売りまくっているのです。
対し、自然界には植物自身が虫・鳥・カビなどから身を守るための「技」を持ったものが数多く存在します。
たとえば、楠(くすのき)。これはいわゆる樟脳(しょうのう)です。馬酔木(あせび)などは昔から殺虫剤として利用されていました。
そして、「かきしぶ」をつくる渋柿(しぶがき)は、昔、鳥居の防腐、投網の防腐に広く使用されていました。
柿渋の効能は、その昔、火傷・しもやけ・血圧低下・二日酔い防止・蛇、百足、蜂の解毒剤に使われていたそうです。面白いですよね。
Ⅵ米のり・にかわ・ぎんなん草について
ぎんなん草って何?
ぎんなん草は海藻です。この海藻をドロドロに煮詰めたものが、ふのりなのです。このふのりを漆喰に混ぜて接着剤として使います。
にかわって何?
にかわとは動物の皮や骨などから作られるコラーゲンの接着剤のことなんです。
よく、魚や肉料理を置いておくとできる煮こごりありますよね。あれと同じものです。膠は、60℃に加熱すると液状化して、冷えると硬く固まります。
この特徴が活かされ接着材として古代エジプトから使われている接着剤なんですよ。
当社では、床や階段に使用します。無添加住宅の膠は虫が付きにくいように塩を混ぜて使います。舐めても大丈夫安全な、接着剤なんです。
現場では、作業のしやすいチューブタイプを使います。
米のりは剥がれないの?
建具や無添加住宅の集成材の接着は、米のりを使っています。『米のりって強いの?』とよく質問を受けます。
実はこの米のりがスゴイんです!
米は熱によって、アルファ化(高分子化)することで“のり”となり、アルファ化した米のりは大変強く300年以上もつといわれています。
木の収縮という性質をよく考えると、お米のでんぷんと木のセルロースとは化学式がC6H10O5で、手のつなぎ方は若干違いますが、基本的に同じなんです。
同じということは、湿気を吸い、膨張しても膨張率が同じなので、伸び縮みが同じように動くということなんです。昔のお寺の仏像はよく考えられたもんですよ。
大手メーカーだけでなく現在住宅産業では、接着剤が当たり前のように使われています。
接着剤なしで家を造ることは不可能とさえ思っているメーカーも少なくないでしょう。
では、集成材の要となる接着剤は一体何なんなのか皆さんご存知なのでしょうか?
接着剤にはおもに、レゾルシノール樹脂接着剤と水性高分子イソシアネート系接着剤があります。
ともに、接着力の強さは国のお墨付きだそうですが、いったいどんな実験で“お墨付き”をもらったのか、それを住宅営業に携わる方がどれだけ知っているのかが疑問です。
また、集成材について長期間の屋外暴露試験を行った例が存在するのか?これも疑問です。
何を根拠に強いのかを知らない。ただ国の基準を唱えるだけとしたら、非常に無責任に感じます。
何かあったら国の責任?どの業界も、責任転嫁で世の中全体が回っているように思えてなりません。原発のように。。。
下記は、林産試験場の試験結果の抜粋です。
『水性高分子イソシアネート系接着剤の接着試験の結果、湿潤状態で接着強度は低下することが示されました。水性高分子イソシアネート系接着剤はわずかな水分が吸収されることでやわらかくなる性質があります。水に敏感な性質が耐久性に深く関わっていると考えられます。レゾルシノール樹脂接着剤は初期接着性能,耐久性ともに高い性能を持っています。他方,水性高分 子イソシアネート系接着剤は,レゾルシノール樹脂と同等の高い初期接着性能を有しますが,耐水性に少し問題が見受けられます。しかしながら,水性高分子イソシアネート系接着剤はホルムアルデヒドを発生しないことから使用を求められる箇所は多方面にあると考えられます。』
現在、集成材使われている接着剤は、ホルムアルデヒド対策された水性高分子イソシアネート系接着剤が主流です。
皆さんは、どうお感じになられますか?
Ⅶ天然ムク材について
玄関ドアから隙間風は入りませんか?
これは、どうしても木のドアですので、若干入ってしまいます。
アルミ製のドアでしtら、隙間を完全に無くすことも可能です。アルミ製といっても木目模様のビニールを貼ったものや塗装しているものなど、いろいろあるので注意して選んでくださいね。
輸入建材ばかりですが、輸入住宅は日本に合っていないのでは?
一般的に輸入住宅というと、日本の気候に合っていないという先入観をもたれているようです。
しかし、輸入住宅という大きなくくりで考えるのではなく、一つ一つ違いは何か、それでどのように工夫しているかということを知ってもらえたら嬉しいです。
日本の気候は一言で言うと、夏高温多湿で、冬乾燥するという特長があります。
例えば、輸入住宅によくある木のサッシですが、日本ではそのまま使うと湿気で木が膨張し、乾燥して縮むという現象がおこります。これを防ぐためにウレタン塗装したり、ペンキを塗っています。
開け方も引違い窓というのが、少ないんです。あと、構造材でいいますと、例えばツーバイフォー工法では、アメリカから日本に伝わり、広く使われていますが、これを日本の気候に照らしてみると湿度で構造用合板の木が膨張し、乾燥で縮み、化学接着剤が疲労劣化というのを起こして、約30年くらいすると寿命が来てしまいます。
ネットで調べてもツーバイフォー工法はアメリカで100年以上歴史があると書かれていますが、実はアメリカ人の知人に聞いた話では、アメリカでも乾燥地帯のカリフォルニアなどはいいものの、湿度の高いフロリダに行くと、ツーバイフォー工法も30年持たないと言ってました。
ですので、木の収縮という性質をよく考えると、お米のでんぷんと木のセルロースとは化学式がC6H10O5で、手のつなぎ方は若干違いますが、基本的に同じなんです。
同じということは、湿気を吸い、膨張しても膨張率が同じなので、伸び縮みが同じように動くということなんです。昔のお寺の仏像はよく考えられたものですね。
比較的白い無垢フローリングが黒く汚れてきたのですがどうすれば良いですか?
無垢材は元々表面に塗装をかけていないので、比較的白い樹種は汚れが目立ちやすい傾向にあります。
この汚れをとる方法としては、100円ショップなどでも販売しているスポンジ付きの化学たわしに水を少し付けてこするとよくとれます。
無添加住宅では経年美化という考え方をもっていて(アンティークというと伝わりますでしょうか?)、長い年月が経っても古くてそれなりに美しいものを味わって愛着がわくような家をおすすめしています。
木は年月が経つとともに色が濃くなりますので、10年を超えてきますと、汚れも少しずつ目立たなくなってくると思いますよ。
ただ、1年から5年くらいは一番汚れが目につく期間なのかもしれません。
木のサッシにできますか?
現在は木製サッシとなると、価格は若干高くはなりますが、海外メーカー製のものでしたら、できます。
ただ、無添加住宅では将来に向けて、リーズナブルで木製サッシも販売できるよう検討に入っています。
ただし、ウレタン塗装やペンキは塗りませんので、多少の収縮はすると思います。
ウッドデッキに塗っている塗料は何年持ちますか?
耐久性の話の前に、無添加住宅のウッドデッキに塗っている塗料はペンキではありません。ベンガラという鉄サビの粉を焼酎でよく溶いて、その中に豆乳を混ぜたり柿渋を混ぜた材料を使用しています。
つまり、とても安全なんです。
最初は私共が塗っても良いのですが、工事の最後ですので、ご家族の皆さんで塗りたいというお声もよくいただき、実際にやっていただくこともあります。
安全なものですから、お子様もいっしょに塗られても問題ありません。
塗装ですが、化学系の塗料を塗ったとしてもせいぜい1年少しで剥げてきます。それなら、1年に1回、日を決めてご家族で豆乳とベンガラを塗ってみられてはいかがでしょうか。
桧が体に悪いと知りましたが、桧のお風呂は気持ちイイのはなぜ?
桧から出る成分は「揮発性油分」といって、ベンゼン環を含む化学物質で、人間の肺から入って血液中のコレステロールなどに溶け込み、それがやがて脳幹を通り越し、脳の中枢神経を刺激します。
脳幹というのは、普通、水溶性のものやウイルスなどはブロックしますが、油性のものは通り越すんですよ。
桧のお風呂が気持ちいいと感じるのは、間違っていないと思いますよ。
これは、たばこに例えるとわかりやすいかもしれません。
たばこは一時の気持ち良さを求めるために吸うのであって、1日中吸い続けませんよね。
桧も同じで少ない時間では、中枢神経を麻痺させられて、力が抜け、気持ちよさを感じるのです。
これが、お風呂だと30分~1時間程度と短い時間ですが、室内の内装なんかに使いますと、1日中その空気を吸い続けないといけません。そうすると、気持ちよさが、気持ち悪いに変わってしまうんです。
海外からの木材には防腐剤がついていませんか? 無添加住宅以外の木材はどう?
基本的に熱帯の木は強いって知っていますか?
ただ、熱いところの木は見た目が黒いものがあったりするので、敬遠されがちです。
それに比べて、寒い国の木は見た目に美しいものが多いものの、比較的弱いので一般に流通している木材では防腐剤や防虫剤をつけている可能性が高くなります。
つまり、構造材に防腐剤や防虫剤をつけることは比較的少ないですが、内装材は注意する必要があるということです。
天然素材はカビが生えやすいと聞いたのですが、木にカビが生えないですか?
木造の家は雨漏りするとカビが生えます。ただ、新建材で覆われた家というのは雨漏りをしていても気づかないものが多いのです。
その理由はビニールクロスが水を通さないので、壁の中でとんでもないことになっていたりすることがあるので怖いですね。
話が逸れましたが、天然素材の木自身は防腐剤を塗っていませんので、住み方を怠るとカビが生える可能性はあります。
このカビですが、実は悪者のように思われていますが、体に悪いものと、そうでないものがあります。
悪いものはクラドスポリウムという黒カビの一種で特にビニールクロスの家によく出ます。黒い色をしていても黒麹カビというものもありますが、こちらは善玉菌です。
一方、パンやおもちにつく緑色のカビが出ると、お客様には「良かったですね」といいます。
これは、きのこと同じで、きのこもカビの一種です。
食べれるきのこが普通ですが、毒キノコもあります。カビも同じなんですよ。
万一、木に生えた場合はアルコールで消毒すれば死にます。
色も落としたいのであれば、次亜塩素酸ナトリウム(じあえんそさん)を含んだ台所用漂白剤(塩素系)でとることもできます。でもこれに含まれる次亜塩素酸ナトリウムは体にいいものではありません。漂白剤です。ようは白く見せているだけの事です。
床鳴りや隙間のあかない方法はないですか?
方法が無いわけではありませんが、無添加住宅が推奨する方法ではありません。
しかし、自然素材をアピールしている会社さんの中には、床鳴りや隙間もあかないフローリングを出されているところもあります。
少しおかしいと思いませんか?
そもそも新建材のフローリングは木目にウレタンというものを表面に塗ることによって、湿気が入らないようにしており、床鳴りや隙間ができることを防いでいます。
一番怖いのは、このウレタンが燃えると青酸ガスが出ることです。万が一火事になった場合、この有毒なガスが充満している中を避難しないといけないことを想像してみてください。
ちなみに無垢材の中にも表面にはウレタンを塗らず、木の中に加圧注入して染みこませているものもあるので気をつけたいですね。
無垢材なのに調湿しない。扱いやすいのは確かなので、これでもよろしければもちろん施工いたしますよ。
床に油や牛乳がついたら、どうやって取るの?
シャボン玉せっけんを水で溶いてぞうきんに染みこませて洗えばとれます。
Ⅷ構造について
外部の破風板は何年くらいもちますか?
無添加住宅では杉の板を使用しています。
通常塗装していますが、1~2年で木の油分が出ますので、その時に塗り替えされると持ちが良いと言われています。
また開発者の秋田氏の自宅に杉板でウッドデッキを設置しており、それは何も塗っていないんですが、雨ざらしでも15年経ってもどうもなっていません。ただ、杉は無塗装だと1年ほどするとグレーになってきてしまいます。
耐震対策はどうされてますか?
特に東日本大震災以降かと思いますが、どこのメーカーさんもこぞって耐震や免震に力をいれておられますよね。各メーカーで販売されている方達は自分のところの家が一番強いと言っていますが、実はどこが強いのか、まだまだわからないことが多いのが現実です。
この耐震対策っていうのは、建ててから何年くらいを指標にして考えているかわかりますか? 実は、建築の法律上では申請時だったりします。つまり完成したときの強度です。
構造体に集成材や構造用合板を使用すると新築時の強度は高いですが、集成材や合板は化学接着剤で貼り合わされているので、接着剤の寿命が約30年程度で弱くなります。すると耐震強度も年数が経てばどうなるか想像がつきますよね?
免震ゴムもゴムが年々硬化していきますので、これも同様です。しいては、国土交通省が率先してやった長期優良住宅の耐震実験では、補強をしたほうが先に倒壊したという事実もあるんです。
無添加住宅の本部は兵庫県にありますが、阪神淡路大震災の時に倒壊はありませんでした。
しかし、建物は壊れなくても地面が斜めになることや、津波や火事になることさえもあります。
地震と火災とで年間の死亡された方を比較すると、火災のほうが圧倒的に多いことがわかります。
どうして、どこのメーカーも室内からの火災に強いと言えないか?ちょっとわかってきたりしませんか?
フラット35S金利20年引き下げタイプは使えますか?
はい可能です。ただし、間取りが重要になります。フラット35S金利20年引き下げタイプには4種類ございます。
省エネルギータイプ・耐久性可変性タイプ・バリアフリータイプ・耐震タイプです。多くのメーカーが推し進めるのは省エネルギータイプの商品です。
これは断熱材と開口部の性能を上げるだけのはなしなので業者側が比較的安価で施工できるタイプです。
一番業者がやらないのは耐震タイプです。正直一番手間と原価がかかるからです。弊社の無添加住宅では多少費用が増しますが耐震タイプで施工いたします。だから間取りが大切なのです。坪1万円プラスです。
長期優良住宅が受けれますか? 税金の優遇や助成金が欲しいのですが・・・
完全な無添加住宅でも良いという条件であれば可能です。断熱材に炭化コルクの他に発泡スチロールを使用することになるためです。構造用合板は使用せず、ステンレス製の天井筋交いを使用することによって対応できます。
長期優良住宅、この制度は言い換えれば、お客様が長い年月にわたってご自分でお金をかけて補修をして持たせていくといったシステムです。
例えば外壁(サイディングの目地)を10年でやりかえるだけで、1回につき、だいたい35坪の家で120~140万円はかかります。
しかし、新築当初では仮に値段を聞いたとしてもメーカーは100万円以内に収まりますと言うでしょう。
ちなみに外壁のやりかえは10 年保証から外れているため、全て建てたお客様の負担となります。
10年保証は漏水と構造躯体のみの保証となります(※例外ももちろんあります)
もし建物を100年持たせたいと思いますと、先述の方法で単純計算で1200~1400万円必要という 計算です。
★長期優良住宅の参考文献として
愛知県:長期優良住宅の維持保全のすすめ「長期優良住宅維持保全マニュアル」参照。
特に注意するべきは、税金の優遇や助成金を受け取る場合、長期に渡るメンテナンス費用及び、所管行政庁の要請の際、「メンテナンス報告の義務が課せられる」ことをしっかりと認識
した上で検討すべきと思います。
無添加住宅メンテナンスプログラムとの比較データをご覧いただけると一目瞭然の違いをお分かりいただけるかと思います。ご参考までに。
表しの柱や梁が割れているが、構造的に大丈夫ですか?
神社の柱など見たことがありますか?色は濃くなっているのでわかりにくいですが、実は割れているんですよ。
部屋の中に見えてくる柱は目で見てわかりますが、壁の中に隠れている柱も実は割れています。
この割れが見た目にあちこち入らないように背割りといって、わざとノコ目を入れる場合がありますが、あまり柱の芯まで入れると木の繊維を切断してしまうので構造的にも良くないようです。
自然の乾燥割れというのは、自分の中の弱いところで、つまり強度的に支障の無いところで割れているのです。
それよりも構造用集成材は、化学接着剤で接着されていますが年々この接着力が低下してきて約30年くらい経つと剥がれてしまいます。
こちらの割れのほうが強度的にとても重要なんです。
あと、最近は強制乾燥していることが多いんですが、ごぼうは生では固いですが、温めると柔らかくなりますよね。
木も同じようなことが言えると思います。
外壁にモルタルを塗った下地では、地震の時に割れ、落下しませんか?
30~40年ほど前によく建っていた建物は外壁にモルタル塗りをするのが主流でした。モルタルというものはセメントと砂を混ぜて作る材料です。乾燥するときに収縮作用で割れることがあります。
少しでも割れにくくするために「ラス網」という金網を中に入れているんですが、高度経済成長の時代に大量に建てられたので、まれにモルタルの塗り厚が極端に薄すぎたり、塗り方が悪いとラス網が錆びて、地震時に外壁が割れ落ちるといったことを聞いたことがあります。
基本的にモルタルはアルカリ性なので鉄が錆びることは無いのですが、無添加住宅の場合は、このモルタルに漆喰を混ぜて少しでも割れにくくなる工夫をしています。
この上から漆喰を上塗りして、つまりアルカリ性の材料を塗ることによって、ラス網を錆びにくくしています。
現在ではラスモルタル下地よりも漆喰に馴染みやすい炭化コルクにモルタル漆喰を塗る下地が主流になっていて、以前より割れは少なくなっています。
ただ、割れを前提にお話ししていますが、実際、外壁の割れというものは、万一水が侵入しても次の日に晴れになると出て行くか、そのままずっと壁の中で湿気として溜まったままになっているかということが、一番重要なことなんです。
これは、仕上げに塗る材料が呼吸できるかできないかということに関わってきます。
このことを考えると昔の土壁は竹小舞も腐らずに長年持っていたのだなぁと感心しますよね。
外壁の防水シートは大丈夫ですか?
防水シートは化学物質ということですよね。
昔は椿油と柿渋を塗った油紙を使用していましたが、製造元が製造中止になりましたので、アスファルトフェルトに仕様を変更しました。
アスファルトフェルトその成分が室内に入ってくることはまずありません。その代わりに当社では、炭化コルクを外断熱として使用することが多くなってきたので、ポリエチレンの不織布でできた透湿防水シートを使用することが多くなってきました。ポリエチレンは、石油からできていますが、それ自体揮発性のものは出ないものなんです。
気密や断熱の数値は出ていますか? 高気密では無いのなら、省エネにはならないのでは?
気密や断熱の数値は申し訳ありませんが出しておりません。
無添加住宅は、言い換えれば中気密・中断熱といったところでしょうか。
炭化コルクの数値参照していただいても決して断熱性能低いわけではありません。
玄関ドアをアルミ製にすれば気密は高くなります。また、基礎の下の空間をとらず、逆ベタ基礎工法を採用すると底冷えは、ましになりますよ。
そもそも気密住宅は鉄筋コンクリート造には向いているものの、木造には向いていません。
どこのメーカーも数値を競っているようですが、完成した新しい時には(気密性の)数値も高いものの、年々どこか隙間があいたりするものです。
問題なのは、高気密にすることによって、この隙間から湿気が入り込み、(気密性が高いために)湿気が外に出なくなって壁の中や屋根裏で結露が起こり、構造体までカビが生え、耐久性が一気に落ちて行くことです。
ちなみに、無添加住宅を見にに来られるシックハウスにかかられたお客様は、高気密の家に以前住まれてた方ということも少なく有りません。
断熱材でセルロースファイバーが良いと聞いたのですが、使えますか?
セルロースファイバーは新聞紙をリサイクルしたものを断熱材代わりに壁の中に隙間無しに吹き込むもので、断熱性能としては高いものと言われています。
また、撥水性もあり、ホウ酸で防虫性もあります。
お客様のどうしてもというご希望でしたら使えますが、一度サンプルを持ってきてみてください。カタログでは撥水加工していると書いていますが、水を少しかけてあげれば、縮んでしまいますよ。
高気密住宅の場合、湿度が少しでも入ると、出て行けない構造になっているので、セルローズファイバーはどんどん水を含んだり、雨漏れすると縮んだり、下へかたよってしまうことがあります。
施工後壁の中は解体しないと見ることができませんし、また新聞に使われるインクは揮発性の化学物質ですからシックハウスや化学物質過敏症の方にはおすすめできません。
よく本屋さんに行くとトイレに行きたくなる人がいますが理論は揮発性油分含む化学物質が脳幹を通り越し、脳の中枢神経を刺激するんです。
化学物質を多く取り込んでいる方ほど顕著にこの症状が出るといいます。
電気の線や水道の配管は何を使うの?
ビニールが無いと感電してしまうので、電線は通常のものです。
水道管はステンレスで配管する方もおられますが、敷地に入る前の管が、色々な管を使っているので、この場合は、敷地に入ってすぐに浄水器が必要になります。
また高額になりますのでご注意が必要です。
また化学物質過敏症などの方で床下にある塩ビの配管などからの揮発物質が気になるということで、その管をアルミホイルで巻かれる方もおられました。
シロアリ対策はどうされてますか? また何年もちますか?
無添加住宅では、土台にヒノキを使用し、柱にはヒノキや杉、バラ板には杉を使用することによって、
特別な薬剤を使用しなくても良いとしています。
ただし、これにプラスアルファとして「防腐」「防蟻」「防カビ」工法としてホウ酸塩を推奨、採用しています。
ホウ酸塩は、ホウ素(原子番号5の元素)が含まれた鉱物で、私たちの健康にとって大切な微量栄養素です。
成人は水や食事から1日1〜3mgのホウ素を摂取しています。
ホウ素は、代謝や骨の健康、脳の機能向上に役立ち、植物にとってもホウ素は必須元素です。
特に野菜や果物の生育には欠かせないため、日本では毎年3,000トンのホウ酸塩が果樹園や野菜畑で散布されています。
ホウ酸塩は、昆虫やダニ・バクテリアなどに厳しく作用しますが、人間、犬、猫などの哺乳類は、腎臓で濾過し体外に排出することができるため、哺乳類には優しく、昆虫やダニ・バクテリアには厳しく作用する理想的な殺虫剤です。
また、ガラスと同じく無機物であるため、ガラスがいつまでもガラスであるように、ホウ酸塩もいつまでもホウ酸塩のまま。
つまり、ホウ酸塩は、住まい手さんの健康を害する事無く、マイホームの大敵である腐れやシロアリ、カビによる劣化を防ぎ続けます。
弊社では、専門のホウ酸施工士に工事をさせ、業界最長の15年保証(2回の定期検査要)です。
基礎天端より1メートルまでの木材全てに加え、
シロアリ被害の多い玄関や水まわりについては2階の床組までの処理もご要望により実施可能です。
また、外来種のアメリカカンザイシロアリ対策では、屋根までの全構造材へのホウ酸処理をお薦めしています。
Ⅳ間取りについて
吹抜けがあると冷暖房が高くつくのでは?
吹抜けを作ると冷暖房が効かないイメージがありますが、冬、吹抜けに日差しを入れると、日光の角度が低いので、部屋の奥まで入ってきます。
その光を1階の床に蓄熱させると、その放熱によって、暖かい空間を作れるのです。夏は、吹抜け部分には深い庇をつけることによって、角度の高い日差しは遮れます。
一昔前のように玄関に吹抜けを作るのは、あまりオススメできません。
モデルハウスの間取りはおかしく無いですか?
ここはモデルハウスなので、実際の生活する間取りとは少し異なるかも知れませんね。ここでは、外の道路から部屋の中のにぎわいを見て頂こうと、わざと大開口をとっているんです。
これは注文住宅なので、自由に設計できます。それよりもちょっとモデルハウスの室内で深呼吸してみてください。他のモデルハウスと何か違うと感じませんでしたか?
お客様にお気に入りの間取りが他のモデルハウスであったなら、それを採用することは簡単です。でも、この室内空間の空気を真似することは、そんな簡単な事ではありません。
石は落ちないの? 石は当たったらケガしないの?
落ちないように見えない部分に色々な工夫や手間ヒマをかけています。若干目地の部分など見栄えが悪くなるかも知れませんが、これも落ちないようにするためなんですよ。
石は固いものですから、当然当たるとケガをしてしまいます。そうならない為の対策をしっかり施しているので、ご安心くださいね。
毎日の床掃除はどのようにすればいいですか?
たまに雑巾で水拭きしてあげてください。普段はクイックルワイパーや掃除機でも構いません。
掃除とは違いますが、無垢材がへこんでしまった場合の対策方法をYoutubeで発信しておりますので、よかったら見てみてくださいね。
浴室は冬、寒くないですか?
正直に言うと、ユニットバスと比べると寒いです。15分くらい前に浴室暖房機を入れていただくと、石が一旦蓄熱し、あとは放熱するので、だいぶ違います。
我慢出来ない方はユニットバスにしていただいてももちろん大丈夫ですが、耐久性も考慮してうえでご検討いただけると嬉しいです。
何よりもユニットバスには無い、心のゆとりが生まれること請け合いです(個人差はあると思います)
浴室の石やタイルの目地にカビが生えないですか?
基本的に換気してもらえれば生えません。
目地はセメント目地にすると、アルカリ性ですので生えにくいですが、目地用セメントを使うと色々な色がありますが、色付きのものは樹脂が混ざっているため、その分カビが生えやすくなります。
白にしたい場合は、白セメントに寒水という大理石の粉状のものを入れるといいですよ。
もしカビが生えた場合、重曹に石けん水とお酢を入れたもので洗うと落ちるので、おすすめです。
鉄骨の階段や手摺はサビないのですか? サビが出たらどうすればいいですか?
無添加住宅では、階段や手摺はあえて錆止め塗装を行っておりません。無垢の鉄そのものを使用しており、仕上げにサラダ油を塗っています。
雨の塗れる部分でこれを使用すると腐食が進行してもろくなりますが、室内ではある程度錆が出ても、一定以上はサビは進行しません。
もしお客様がこの錆がどうしても嫌な場合は、錆止め塗料を塗ることが可能です。
あと、黒い部分は黒皮と言って鋼材が熱間圧延された時に生じた酸化鉄の皮膜ができていますので、削らない限り錆が出ることはありません。
錆が出た場合は、サンドペーパーで磨き、サラダ油を塗っていただくことになりますが、錆が止まるということではございません。
少々強引かもしれませんが、鉄の錆が風合いを出している…なんていうヨーロッパの考え方もあったりします。
ホーローのシンクの油汚れはとれますか?
ホーローは鉄にガラスをかけたものですから、メラミンフォームなどで汚れをとっていただくことをおすすめしております。
それでは、少し実験をしてみましょう。
ホーローの表面に油性のマジックで落書きをします。その後、ティッシュペーパーでふき取ると・・・
汚れが伸びてしまい、ひどくなります。
しかし、大丈夫。最後にメラミンフォームで、軽く拭いてあげると、手品のように簡単に消えてしまいます。
面白いですね。
ホーローのシンクは食器が割れませんか?
ホーローは鉄に溶かしたガラスをかけたものですので、当然固く食器などを落としてしまうと、食器が割れる場合があります。
しかし、もっと重くて固い物など(土鍋や鉄瓶など)を落とすと、ホーローの方がかけてしまうこともありますので注意が必要です。
床タイルは物を落としたら割れませんか?
床のタイル石は見てわかりますように固いものですから、当然割れるものを落とせば割れます。
床タイルが割れることも無いとは言いきれません。
もし1小さいお子様がおられましたら、転倒した時も充分気をつけていただきたいと思います。
モデルハウスのキッチンの向きがおかしくないですか?
一般的なシステムキッチンだったら、I型か対面かアイランド型で、しかもほとんどデザインは決まってますよね?
無添加住宅ではキッチンの形が自由に設計できます。
使い勝手を別にすれば、カウンターV字にしたり、扇型にしたりと形は自由に作れます。
これが、注文住宅の良さなんですよ。
あるお客様がおかしいと思っても、また別のお客様はこれがいいとおっしゃる方ももちろんおります。
お客様の感性を存分に発揮してください。
台所って昔は奥の奥に配置されていましたが、今では豊かさを表現する方法のひとつとして、リビングと同等なぐらい南側にわざわざもってくるケースもあるくらいです。