石パッキン

大丈夫なの!?プラスチックが家を支えているなんて!

少し専門的な工法の話です。
床下の換気を良くするため、昔の住宅には基礎の部分に直接「切欠き」(四角く空けた部分)をいれていました。これでは切欠き部分の耐久性が低下し、換気も十分できないため、最近では基礎と土台の間に特殊なパッキンを配置する「土台パッキン工法」が普及しています。

これにより従来に比べ1.4倍もの換気が可能になり、床下の湿気で家の寿命が縮まるリスクが少なくなりました。しかし、新しい工法には新しい材料が使われるもの。このパッキンの主原料はプラスチックなのです。

私たちの貴重な資源である石油から作り出されるプラスチック。経年変化による劣化は避けられず耐久性を失っていき、燃やせば、有毒物質を排出します。こんなプラスチックが基礎と土台の間で家の重さを支えているなんて、住む人はほとんど知りません。

でも、これが『無添加住宅』が使う石のパッキンならどうでしょうか。何億年もかかって自然の力でできた石だから、経年変化する心配はありません。もちろん燃えることもなく、プラスチックのように廃棄処理する時にダイオキシンなどを発することもなく、ただ自然の中に還って行きます。

地球環境に優しい天然素材に支えられた家は、住む者に大きな安心感を与えてくれるでしょう。

 

 

昔の工法(基礎換気口)

プラスチックパッキン

無添加住宅の石パッキン

 

 

 

ちょっとシロアリの話

土台パッキン工法そしてベタ基礎の普及につれシロアリの被害は昔よりも少なくなったと言われますが、実際はまだまだシロアリ被害の話を耳にします。

そもそもシロアリは森の枯れ木や枯れ草などのセルロースを土に分解する自然界においては重要な働きを持つ虫でした。森林が少なくなれば自ずと生きる場所を探すのは人間と一緒。ですから、現在では土壌を掘ればどこにでも生息しています。

そして、木材だけでなく、プラスチックや接着剤で固めた木屑、合成ゴムの新建材、煉瓦やコンクリート、金属も軟らかい鉛や薄板は加害するそうです。特に発泡スチロールや発泡ウレタン系の断熱材は木材より好んで加害されます。

そんなシロアリから建物を守るには、やはりシロアリの好まない環境をつくることが最善の方法と思います。

  •  常に床下を風通しよく乾燥させること。
  • 木材を土壌面に近づけない、なるべく離隔距離をとること。
  • シロアリの好まない木材を使うこと。
  • そして、私たちのおすすめはニガリでアリバリアをすること。

ニガリでアリバリアとは。。。

「にがり」の1成分「塩化カルシウム」が主成分
塩造りの盛んであった瀬戸内海沿岸地方では、軟弱地盤を改良するため、副生成物である「にがり」を土壌改良材として使用していました。「にがり」を散布し固めた土壌は昔からシロアリの被害がないといわれています。このことからヒントを得て、「にがり」の防蟻効果を実証すべく、様々な試験を実施し、本剤を開発いたしました。

 

シロアリ予防土壌処理施工の概要
施工範囲は住宅着工部分の土壌全面です。
住宅着工部分を整地した後、コンクリート打設前に3リットル/㎡にて土壌全面にシロアリ予防剤を散布します。
シロアリ予防剤の全面土壌散布後、防湿シートを敷いてシロアリ予防施工完了です。

※現在(2023年)はさらに安心・安全に住んでいただくために別の方法で防蟻処理をしております。詳しくはこちらをご覧ください。