サカエプラス様
私たち夫婦が結婚して間もない2016年夏頃、「今後の生活設計を考えるとマイホームを購入するなら早めに動こう」という話からマイホーム購入への一歩を踏み出しました。何から始めていいのかわからない私たち、とりあえず大手ハウスメーカーが立ち並ぶ住宅展示場へ。
わけもわからないまま数社のモデルハウスを見学し、どの家も立派で素敵なものでした。
ただ、そこで受けた説明は「わが社の耐震性能に力を入れていて…」「気密性や断熱性に優れていて…」「長期間メンテナンスが必要ない素材で…」、どの会社もそれぞれに特徴はあるが概ね同じような内容でした。もちろん、各地で震災や洪水被害などに見舞われた直後でしたので耐震性や耐久性の重要性は理解できましたし、エコを全面に打ち出したような商品にも「なるほど」と思いました。
しかし、私たち夫婦にとっては「なにか」決め手に欠けていました。その「なにか」が自分たちでも分からないでいたある日、職場の先輩にマイホームの話をすると「うちが建てた会社は良かったよ。設計から、資金計画、住始めてからのアフターフォローまで本当に親身になってやってくれるから。一度行って見たら?」と話があり、そこで初めてサカエプラスの名前を知りました。その時先輩は無添加住宅の「む」の字も出しておらず、「先輩が良いって言っているから、とりあえず…」という軽いノリでモデルハウスに向かいました。
現地につき、一瞬でその家に視線が釘付けになりました。
太陽に照らされて光る漆喰の壁。その漆喰に引き立てられて独特の存在感を放つ天然石や無垢の玄関。「なんだ、この家は…」と圧倒されながらも恐る恐る重厚感のある玄関扉を開けました。
室内に入っても驚きの連続でした。壁一面の漆喰や見事にアクセントとなっている天然石、無垢材の床、石天板のキッチン…。そこで説明を受けて初めて無添加住宅を知り、説明が聞き終わる頃には無添加住宅に魅了されていました。
中でも心に残ったのは、「経年美化」という考え方でした。壊れること、汚れることを嫌う工業製品では味わうことのできない魅力。自然素材だからこそ、手入れをしながら長い年月をかけて付き合い、出てくる美しさや深み。これまでのどのハウスメーカーでも聞くことはなく、むしろ真逆とも言える考え方でした。そして、私たちが決め手に欠けていた「なにか」がハッキリとわかりました。
家を単なる無機質な製品としてではなく、10年、20年と長い期間をともに過ごし、年を重ねるごとに愛着が増していく温かみのある存在として求めていたのだと。モデルハウスを見学し終え、帰りの車内での私たちの第一声は「ここだね!」。私たちが家を建てる決意をした瞬間でした。
数日後、私たちはサカエプラスの会社を訪ね、家を建てる決意を伝え、打合せがスタートしました。
土地探しでは私たちの条件に合うものがなかなか見つからず、何度も何度も提案をして頂きました。そして候補となる土地が出てくるたび、その土地にあった設計図を描いてもらえたことで、そこで生活をするイメージを膨らませることができました。
ようやく土地が決まり、家の設計が始まるとそこからは毎週のように打合せを重ねました。建築に関してまったくの無知である私たちに一つ一つ丁寧に説明していただいたことで、納得して次のステップに進むことができましたし、間取りなどで私たちが一つ要望を出すと「こっちの方がカッコいいと思いまして」とプラスαを加えて想像以上の提案をしていただきました。そんな提案をしている時の設計担当の長谷川専務の表情は「私たち以上に楽しんでない?」と思ってしまうほどでした。
しかし、そんな情熱をもって取り組んでいただくその姿は、私たちに「サカエプラスにお願いしてよかった」という安心を与えてくれました。
私たちの漠然としたイメージから始まった家づくりも幾度とないマイナーチェンジを繰り返し、数ヶ月。ようやく設計図や細かな仕様などが決定しました。この数か月間は真剣に自分たちの家づくりに向き合い、本当に濃密な時間でした。そうして迎えた地鎮祭や上棟式、そして完成した家を目にした時は本当に感慨深いものでした。
この感動はきっとこの先も色あせることなく私たちの心に残っていると思います。そしてここまで辿り着くにあたり、尽力していただいたサカエプラスのスタッフには感謝の言葉しかありません。
しかし、私たちが建てた家はメンテナンスをしながら経年美化を目指していく無添加住宅。きっとこれからもサカエプラスの皆様のお力を貸していただくことが多々あると思います。時にはまたわがままを言ってしまうこともあるかもしれませんが、今後とも末永いお付き合いをお願い致します。
2017年7月吉日 施主様より